コラム・レポート

GWは三線合宿のはずが、天気が悪く酒びたり合宿に(8)

GWは三線合宿のはずが、天気が悪く酒びたり合宿に(8) 宮古島を代表する1本「多良川(たらがわ)」は南東部の城辺(ぐすくべ)が地元の泡盛。

【minamiのちょっとオキナワン】ゴールデンウィーク(GW)に三線(さんしん=沖縄三味線)サークルの合宿をした。6月にサークルで発表会をやるので、その練習をするというのが名目だ。

千葉・勝浦の海辺で3日間の合宿は、これで3年目で、3回目になる。1泊でも2泊でも日帰りでも、好きなときに好きなように参加する方式は、毎回変わらない。食事は自炊(じすい)なので、食材や酒を大量に持ち込んでみんなでワイワイとやる、これも、いつもの風景だ。


「八重泉(やえせん)」は名前の通り、八重山諸島の石垣島で醸(かも)されている。

って言うか、実は合宿のほんとの目的は、そのワイワイのほうなんだけどね。サークルの仲間は皆、酒好きだ。三線好き、沖縄好きには酒好きが多いのか、それとも「類は友を呼ぶ」と言うべきか。

月2回の三線サークルはけいこの後に懇親(こんしん)会と称する飲み会をやるのが習慣で、代表に言わせると「懇親会をやるために三線をやっていると言っても過言ではない」そうだ。幸い酒癖の悪い人はいないので助かっている。

合宿も、ふだんとは違う環境で、終電や翌日の都合を気にせずにゆったり過ごそう、とことん飲み明かそう、という目論見(もくろみ)で始まった。地元の海の幸や、鍋なんぞつつきながら、酒を酌み交わし、四方山話(よもやまばなし)に花を咲かせて、眠くなったらその場でごろり。帰りの心配をしなくていいのが何よりの保養になるという企画だ。

酒びたりの末に、マグロ、クジラに変身!
「久米仙(くめせん)」は一瞬、久米島を思わせる名だが、沖縄本島・那覇(なは)の泡盛。

そういうわけで3日間、たらふく食べ、たらふく飲んでいた。しかし、合宿はいつも天気に恵まれない。2008年は天気予報も見事に外れた。「GWはずっと晴れる」という当初の予報は、いったいなんだったんだ!

合宿中のGW後半3日間も、勝浦はずっと雨、そして強い風だった。少し良くなったと思っても、うっすらと霧雨状態が続いていた。おかげで、やっぱり三線の練習はおあずけに・・・。

と言うのも、もともと沖縄では三線は「唄三線(うたさんしん)」と言って、唄を歌うのが主で、三線はあくまで伴奏である。なので、練習も楽器を奏でるだけではなく、大声を張り上げて歌うことになる。そこで、周りに騒音(唄が下手だということもあるし)の迷惑がかからないよう、浜辺で行うのを常としていた。雨では、それもかなわない。

沖縄本島中部の今帰仁(なきじん)「王朝之邦(おうちょうのくに)」。

結局、みんなで三線の音色を聞いたのは、夜の宴会が始まるときに、代表が申しわけ程度に座開きの曲「阿波節(あはぶし)」を披露(ひろう)したのみだ。まぁ、そもそも飲むこと語ることが主眼なんだから、誰も文句は言わないんだけれど。

眼下に海を眺めながら飲む酒は気分最高!でも、やがて陽の翳(かげ)りとともに窓外の景色には目がいかなくなり、酔いとともに三線談義にも熱がこもって、日をまたぐころには目元も呂律(ろれつ)も怪しくなってくる。

東京で飲んでいるのと変わらない酔っ払い風景だけど、ふふっ、さすがにここは海の近く。気がつけば畳の上にマグロが1頭、テーブル前には酔鯨(すいげい)が1頭・・・(フリーライターのあべみなみさんが沖縄の話を中心に不定期に書きます)。

【オキナワンの一品】味わいいろいろ沖縄の酒
沖縄料理にはやはり泡盛!「琉球王朝(りゅうきゅうおうちょう)」は宮古島の酒だ。

沖縄の酒と言えば泡盛(あわもり)である。焼酎(しょうちゅう)の一種だが、原料がタイ米で、酒税法では「本格焼酎」と「本場泡盛」は明確に区別されているそうだ。沖縄では本島、宮古島諸島、八重山諸島など各地に泡盛があり、それぞれに独特の味わいをもつ。度数も20度の軽いものから60度のヘビー級まである。3年以上熟成させたものを古酒(くーすー)と言うが、泡盛は甕(かめ)の中だけでなく、瓶(びん)の中でも熟成が続くことで有名だ。
泡盛横丁

この記事を友だちに送る >>