コラム・レポート

独出身が多いF1レーサー、日本も3人を輩出(39)

独出身が多いF1レーサー、日本も3人を輩出(39)母国、ドイツでのGPを走るラルフ・シューマッハー。ドイツ人ドライバーが2007年の最大勢力だ。

【モータースポーツを拡げろ!】2007年のF1は、キミ・ライコネンが最終戦で優勝して逆転チャンピオン、という形で幕を閉じた。今年のF1をちょっと変わった視点で振り返ってみよう。

優勝したライコネンの国籍はフィンランドだ。この国は、ケケ・ロズベルグ(1982年)、ミカ・ハッキネン(1998年と1999年)と、2人のF1チャンピオンを輩出している。フォーミュラレースだけでなく、ラリーも盛んで、アリ・バタネンやユハ・カンクネンといった世界ラリー選手権のチャンピオン経験者もいる。


ウイリアムズはイギリスに拠点を持つ名門チーム。ドライバーのニコ・ロズベルグはドイツ国籍だ。ちなみに父、ケケ・ロズベルグはフィンランド。

さて、2007年のF1ドライバーの最大勢力の国はどこだっただろうか。ドライバー選手権2位のハミルトンのいるイギリス、あるいは3位のアロンソの国、スペインあたりとおもうかもしれないが、実は正解はドイツなのだ。

まず、2007年のF1に登場した人数だけを見てもドイツ出身者6人である。ただし、1戦しか出場していない選手もいるので、人数だけでは比べようがないので、選手が出場した延べ回数を、今年の17戦で割った数字で見てみよう。

トヨタの育成プログラムを受け活躍する日本人ドライバーたち。2008年はどんな活躍を見せてくれるのか。

これでもやはりドイツは4.5人と、トップだ。7度のチャンピオンを獲得した、ミハエル・シューマッハーを生んだ国であり、BMW、メルセデス、アウディなど名のある自動車メーカーが多い国で、モータースポーツが盛んである、というのももちろん背景にあるだろう。

2番目に多いのは驚異の活躍をしたルーキー、ルイス・ハミルトンのいるイギリスだ。ティレル、ロータスといったモータースポーツの名門を生み出した国であり、現在ではウイリアムズ、マクラーレンといったチームが本拠地を置いている。

今は大手メーカーの傘下に入ってしまったが、アストンマーチンやロールスロイスといった高級車を作り出した国民性が、息づいているのかもしれない。

3位はイタリアだ。コンストラクターズ選手権を獲得した、名門フェラーリのお膝元でもある。フェラーリのほか、ランボルギーニ、ラリーで有名なランチャ、高級輸入車として近年人気のある、アルファロメオやマセラティといった、特徴のあるクルマづくりが得意でもある。デザイン性とリズム感が、F1の世界にマッチしているのかもしれない。

その後、フィンランドとブラジルが4位タイで、6位(年1.47人)が、日本だ。スーパーアグリからフル参戦した佐藤琢磨(さとう・たくま)に加え、後半戦でスパイカーを操った山本左近(やまもと・さこん)、そして最終ブラジルGPにてデビューを果たした中嶋一貴(なかじま・かずき)と、延べ3人がサーキットで活躍したのだ。

もちろん、ホンダ、そしてトヨタの参戦が大きく効いていることは否めないだろうが、日本人ドライバーの実力が着実についてきたことを示す順位と言えるだろう(【モータースポーツを拡げろ!】はモータースポーツについて毎週末に掲載します。若手ライターの平本真樹さんが書いています)。
富士スピードウェイ

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