コラム・レポート

30年ぶりのF1も、FSWはクルマには遠かった(32)

30年ぶりのF1も、FSWはクルマには遠かった(32)東名高速の足柄SAでは、F1グッズの特設会場が設置され、F1ファンが次々と詰め掛けていた。

【モータースポーツを拡げろ!】9月30日に富士スピードウェイで、トヨタが資本参加して以来ア初めてのF1が開催された。雨の中のレースとなったが、レースの結果以外でも運営のトラブル等が報道で話題になった。実際にアクセスや運営で、気がついたところを挙げてみよう。

筆者は自動車&シャトルバスのチケットだった。席によってアクセスが決められているのだ。雨の降る東名高速は、それほど渋滞もない。御殿場インターを降りる手前の足柄サービスエリア(SA)では、F1開催の垂れ幕がさがり、F1グッズの特別ショップが開かれており、ファンが集まっていた。


電車を利用する人のアクセスの玄関口、御殿場駅。駅も周囲も、前座のレースがまもなく開始するという時間にもかかわらず、大イベントの混雑は見られなかった。

御殿場駅へ進んでも、駅周辺は混雑なし。JR御殿場線の列車が着くと、さまざまなチームのジャケットやキャップを身につけ、フラッグ等のグッズを手にした人が降りてくる。地元静岡のテレビ局が外国人の観客に取材をしていた。インタビュアーはレーシングスーツに身を包み、ヘルメットを片手に、と雰囲気を盛り上げていた。

駅舎の階段を降りると、地元の商工関係者がブースを出して、食事や特産品の販売の準備をしていた。しかし、雨で立ち止まる人も少なく、駅前の通りにあるシャトルバス乗り場へと急ぎ足だ。「御殿場の魅力を感じてもらいたい」としていた地元関係者にとっては期待はずれだったかもしれない。

指定された東富士の駐車場は、雨でぬかるんでいた。クルマを置いて、シャトルバスに乗る列は先頭がなかなか見えてこないほど長かかった。

さて、同行者を乗せて指定された駐車場「東富士A」に向かう。途中までは順調だったのだが・・・。原里郵便局辺りから渋滞に入った。ほとんどがF1を観戦に来た観客のようだ。地元の人がちょっとでかけよう、と思って出てみたら、大渋滞、という光景もあっただろう。その先の板妻の交差点も、早く前へ進みたいクルマでかなり混乱していた。

渋滞をゆるゆると進み、ようやく駐車場エリアに到着した。ほっとしたのもつかの間、手前はほぼ満杯で、いちばん奥のブロックへ誘導される。土が見える野原を、ひもで区画を示して止めさせていた。舗装や整地がされていないため、凹凸も多いし、雨の中では滑りやすい。その間、御殿場駅から30分以上が経っていた。因みに帰りは10分程度の道程だった。

渋滞を抜けてようやくたどり着いた東ゲート。こんどは観客の列がバスの前を横切り、なかなか進めなかった。

クルマを止めて、いざシャトルバスへ。さすがは5000台収容できる駐車場、すでに長い行列ができていた。ぬかるむ土を少しずつ進み、40分ほど並んだところで乗車できた。バスが次々と来て、席数分の人数をカウントして列を区切り、それぞれ乗せていく。列は長いものの、乗車の手際は割りとスムーズだった。

そこから、自衛隊の東富士演習場を沿うように走る山道を、バスが進む。すれ違いには多少苦労していたようだ。緩やかなスピードながらも渋滞なく・・・と思っていたところ、富士スピードウェイまであと1kmほど、富士小山ゴルフクラブ近辺で、シャトルバスの大渋滞にぶつかった。」

バスの中ではすることはないので、対向車のバスを眺めていた。富士急、遠州鉄道、東海バス、小田急、伊豆急、静岡鉄道、千曲バス、長野電鉄、頸城バス、さらには相鉄、はとバスなど、実にバラエティに富んでいた。

3000台が投入されたとの報道もあったが、よくぞここまで集まった。バスマニアにはたまらない光景だったかもしれない【モータースポーツを拡げろ!】はモータースポーツについて毎週末に掲載します。若手ライターの平本真樹さんが書いています)。
富士スピードウェイ

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