コラム・レポート
F1、マクラーレン勢の争いに、フェラーリが絡むか(29)
【モータースポーツを拡げろ!】いよいよ、30年ぶりに富士の地で行われるF1レースの予選がスタートした。決勝日の9月30日には14万人が集う富士山のふもとに、世界最高峰のモータースポーツの車両技術、ドライビングテクニックが集結する。
サーキットに隣接している冨士霊園に眠る本田宗一郎も、この日はつい起きだしてしまうかもしれない。
プレイベントも、今年は話題が豊富だった。9月28日に報告したお台場での「モータースポーツジャパン2007」のほかにも、何と浅草でF1マシンが「お練り」を行ったのだ。
この日に浅草寺の仲見世通りに現れたのは「レッドブル・レーシング」のマシンだ。ドライバーのデビッド・クルサードがマシンに乗り、パレードやデモ走行を行った。
登場した「レッドブル」がオーストリアの飲料メーカーであり、オーストリアのウィーン市(第1区)と浅草のある台東区が姉妹都市であり、台東区の区政60周年を記念して企画されたとのことだ。
木遣りや浅草芸者衆なども参加したこのイベントには、1万人を超える観客が集まった。このような国際交流も、世界をまたにかけて行われるF1というレースならではの産物と言えるかもしれない。
さて、あらためて今回のレースの見所に触れてみよう。やはり何といっても同一チームのドライバー同士で争っているドライバー選手権の行方だろう。コンストラクターズ選手権は、情報漏えい事件で今シーズンのポイントはく奪と罰金1億ドルが課されたマクラーレンチームが上訴しないことを決め、フェラーリの今期の優勝が決まった。
一方で、個人のドライバー選手権には影響しないことも決められている。そのため、日本GPを含めて残り3戦、4人のドライバーにまだシーズンチャンピオンの可能性が残されているのだ。
優位なのは現在トップの97ポイント、新人のルイス・ハミルトン(マクラーレン)と、2点差でそれを追うフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)だ。
前回優勝で波に乗るキミ・ライコネンと、フェリペ・マッサのフェラーリ勢が追っている。18日から20日にスペイン・ヘレスで行われたテストでは、マクラーレンが首位のタイムをたたき出したもののフェラーリのタイムも僅差となっている。
これに、BMW、ルノー、トヨタやホンダ、スーパーアグリがどう絡んでくるのか。また、コースも1.5kmもあるホームストレートを持ちながらも、中盤から終盤にかけては入り組んだカーブが組み合わさり、マシンのセッティングにも工夫が必要とされる。
2005年に改装なって初めてのF1レースだ。熱い1時間半のレースは、スタートから目が離せない(敬称略、【モータースポーツを拡げろ!】はモータースポーツについて毎週末に掲載します。若手ライターの平本真樹さんが書いています)。
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