コラム・レポート
09年から富士と鈴鹿が交互にF1開催(27)
【モータースポーツを拡げろ!】富士スピードウェイ(FSW)のコースとタイプの似たスパ・フランコルシャンでのベルギーGPは、トヨタ、ホンダとも不本意だったのではないだろうか。
トヨタは、ラルフ・シューマッハーが10位、ヤルノ・トゥルーリが11位、ホンダはルーベンス・バリチェロが13位完走した。
ジェンソン・バトンは油圧系のトラブルでリタイアした。また、日本人ドライバーは、スーパーアグリに乗る佐藤琢磨(さとう・たくま)が15位だった。スパイカーの山本左近(やまもと・さこん)が17位という結果となった。
今週、スペインのヘレスサーキットで合同テストが行われ、日本GPに向けた調整が行われるだろう。
2006年の日本GPでは、長い間F1の世界で君臨してきたミハエル・シューマッハーが日本でのラストランということもあり、多くのファンが詰め掛けた。
スタート前の時点で、フェラーリに乗るミハエルと、ルノーを駆るフェルナンド・アロンソとがポイントで同点となっており、ドライバー選手権の優勝の行方を左右するGPでもあった。
決勝では2番グリッドからスタートしたミハエルが、ポールポジション(予選1位)のチームメイト、フェリペ・マッサを追い越し、逃げ切りモードであったが、エンジントラブルで35周目にリタイアした。
アロンソが順調に走りきり、1位でゴールした。ほぼ2006年シーズンのチャンピオンを手中に収めたレースであった。
さて、シーズンも終盤となり、F1の世界にもさまざまな動きが出ている。衝撃だったのは、コンストラクターズ選手権でリードしていたマクラーレン・メルセデスが、罰金1億ドル(約115億円)と、年間のポイントはく奪という厳しい裁定が下されたニュースだ。
車両開発の技術的な機密情報について、フェラーリの技術者からマクラーレンのチーフデザイナーに渡ったという疑惑に対する罰則だ。技術のカタマリであるF1マシンは情報の宝庫でもある。マクラーレンサイドでは控訴の動きもあり、今後の動きも注目される。
また、山本左近の乗るオランダのチーム、スパイカーが、インド人実業家グループに買収されることが大筋で決定した。
経済成長の著しいインドで、F1が開かれるのもそう遠くはないのかもしれない。そして、日本のF1ファンへの大きなニュースは2009年以降、鈴鹿と富士で隔年開催することが決まったことだろう。
F1レースの開催権利等を管理するFOAからの提案を考慮した結果、ファンへにとっても好ましく、F1の発展や日本のモータースポーツの振興・発展に貢献するものとして、この提案をFSWが受け入れることとなった。
9月28日から始まる富士SWでの日本GP。日本のチーム、そして日本人ドライバーのさらなる奮起を強く願わずにはいられない。
29日の予選、30日の決勝はフジテレビで生中継もされるので、サーキットへ来場できない人もテレビを通じてぜひエールを送ってほしい(敬称略、【モータースポーツを拡げろ!】はモータースポーツについて毎週末に掲載します。若手ライターの平本真樹さんが書いています)。
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