コラム・レポート
FSW加藤社長、MT車こそ楽しさの原点(2)
【モータースポーツを拡げろ!特別版】富士スピードウェイを運営する富士スピードウェイ社長の加藤裕明さんへの第2回目のインタビュー(3回に分けて掲載する第2回目で、聞き手は平本真樹さんです)。
ーー子ども世代への注力に思いがあるようですね。
「日本のサッカーを見てください。Jリーグ発足と一緒に、次の時代を担う子どもたちに対して、成長できる環境をつくったからこそ、ここまで強くなれたのだと思います。モータースポーツも同じで、ヨーロッパでは、F1レーサーになれる素質をもった子どもを青田買いするため、マネージャーがカートレースに集まっていますよ」
「もう1つ、制約は運転免許の年齢もあります。でも、これはどうしようもない壁ですが、せっかく、ミニカーなどでクルマに親しんだ世代が18歳で待つことなく、その興味を健康的に育てるには、カートレースが最適な場だと考えています」
ーー子ども世代が集まるようになると、親世代も集まりますね。
「その通りです。決して、どちらかに重きをおいている訳ではありません。たとえば、自家用車で富士スピードウェイに来ていただき、子どもはカートレース、一緒にきた母親はメインコースを体験走行、なんていう光景も増えてきそうです」
「体験走行で物足りなくなったら、富士スピードウェイでスポーツ走行をするための『FISCOライセンス』があります。講義をきちんと受けていただくと、ライセンスを即日発行し、その後、下見走行をしてもらいます。ここまですれば、サーキットが空いていれば、自分だけでも、友人とでも、あるいは仲間でレースなど、さまざまな楽しみ方が可能になります」
ーークルマの魅力は、やはり自分で体験してみてこそ、なんですね。
「繰り返しになりますが、自分で操れるのが、クルマの大いなる魅力だと思います。その意味でも、親子でクルマの魅力を感じてもらえる1つの大きな場所が、富士スピードウェイといえるでしょう」
ーーしかし、市販車では操る楽しさを感じられる車種が減ってはいませんか?
「そのとおりです。ツーリングカーのレースに向いている車種が、ほとんどなくなってしまいました。クルマを操る楽しさの根源は、やはりMT(マニュアルトランスミッション)にあると思います。トヨタをはじめ、自動車メーカーはMT車をしっかりと残し、増やして欲しいものです。MTの楽しさを知ると、ATでは満足できなくなりますよ」
富士スピードウェイ


