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東京近代美で人間国宝北村武資の織物展、本人のトークも
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【銀座新聞ニュース=2012年1月27日】東京国立近代美術館(千代田区北の丸公園3-1、03-5777-8600)は2月7日から4月15日まで工芸館で「『織』を極める 人間国宝 北村武資」を開催する。
東京国立近代美術館と京都国立近代美術館との共同企画で、古代織の「羅(ら)」と「経錦(たてにしき)」の人間国宝(重要無形文化財)の北村武資(きたむら・たけし)さんの織物の作品約130点を2期(前期が2月7日から3月11日、後期が3月13日から4月15日)に分けて展示する。
ウイキペディアなどによると、「羅」は複雑なもじり組織といって、たて糸(経糸)がからみ合った間に、よこ糸(緯糸)を織り込む、透明感に満ちた薄い生地で、中国の前漢時代(紀元前206年から紀元後8年)までさかのぼる歴史を持つ織物だ。
中国では高官が錦の服の上に羽織るチリ除けとして、日本では主に冠などに使っていたが、複雑な織物で、特殊な機(はた)を使って織るため、通常の機を使って織ることができる「紗(さ)」に押され、生産量が減っていった。
日本には4世紀前半に中国から渡来し、飛鳥時代(592年から710年)には国産品も作られるようになったが、応仁の乱(1467年から1477年)で技法の継承が途絶え、衰微した。
一方、「きもの博物館」によると、「経錦」はたて糸とよこ糸によって織られる中で、たて糸で色柄を織り出すものをいう。織る際の色が3色なら3種類、4色なら4種類の色糸が必要となり、一般には「三重たて」といわれ、3色3本の糸をひと組としてタテ糸に使っている。
織り出そうとする色糸を表に出しながら、よこ糸を入れていくため、地も文様もたての色糸で織り出す。たて糸には細い糸(通常の3分の1の太さ)を使うため、高度な技術と手間がかかる。正倉院裂の中にも見い出されるが、その後すたれて「よこ錦」にとってかわられた。
よこ錦の場合、手間はかかっても、よこ糸の色を変えることで何色でも色糸を使うことができるし、たて糸が隠れてしまうので糸の整経(たて糸を機に掛けること)に気を使うこともない。そのため、たて錦が次第にすたれ、現在の帯地はよこ錦がほとんどという。
北村武資さんはたて糸の大胆な動きで、文様と陰えいを構築する「透文羅」を創造し、「経錦」でも難しいとされた大型の文様を織り上げ、「つややかな質感と豊かな色彩」(東京国立近代美術館)の織物を実現した。
北村武資さんは1935年京都府京都市生まれ、中学を卒業後に京都西陣で製織業に入り、5年間勤めた「機屋(はたや)」を退職し、その後、西陣を回りながら技術の習得に励み、1959年に龍村美術織物に入社、1963年に京都の「染織研究会」に参加、1965年に伝統工芸日本染織展に出品し、日本工芸会会長賞を受賞、日本伝統工芸展に初出品で入選した。
1972年に「長沙馬王堆漢墓(ちょうさまおうたいかんぼ)写真速報展」で、中国で発掘された古代織の「羅(ら)」の写真を見て興味をもち、「羅」の制作に取り組み、平金糸によって透けて輝く「羅金」、「羅」と同じ紋織りで密度の高い「経錦(たてにしき)」など、古代織を再現した。1995年には「羅」が、2000年に「経錦」が重要無形文化財に認定され、2005年に旭日中綬賞を受賞している。
2月26日と3月18日の14時から北村武資さんによるギャラリートークを開催する。
2月12日と3月25日の14時から国立近代美術館研究員によるギャラリートークを開催する。
毎週、水曜日と土曜日の14時から国立近代美術館工芸館ガイドスタッフによる鑑賞プログラム「タッチ&トーク」を開催する。スタッフが展示作品を説明し、一部の作品については実際に触れることができる。
開館時間は10時から17時まで、料金は一般500円、大学生300円、高校生以下、18歳未満は無料。休館日は月曜日だが、休日の場合は開館する。ギャラリートークなどは入場者は無料で自由に参加できる。
(2012-01-27)
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