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東京近代美で上村松園展

東京近代美で上村松園展

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【銀座新聞ニュース=2010年9月7日】東京国立近代美術館(千代田区北の丸公園3-1、03-5777-8600)は9月7日から10月17日まで「上村松園展」を開催する。

上村松園(うえむら・しょうえん、1875-1949)は女性美人画一筋の女流日本画家で、美人画によって何を表現しようとしたのか、その全貌をさぐる展示会で、代表作約100点を3期に分けて紹介する。

上村松園は、浮世絵をはじめとする古画や伝統芸能、古典文学などの幅広い知識を土台とし、市井の人々の営み、歴史や物語、謡曲などに題材を採った女性の作品を描いてきた。

第1期は「画風の模索、対象へのあたたかな眼差し」をテーマに1900年前後の作品を展示し、「江戸風俗をはじめ、歴史上の人物、物語、市井の風俗」(東京国立近代美術館)などに出てくる人物など幅広く描いた作品を展示する。このころの代表作が「人生の花」(1899年)などだ。

第2期は「情念の表出、方向性の転換へ」と題して、明治の末頃より「色彩が明るく華やかになり、登場人物の顔立ちも、柔和で時に妖艶でさえある」(東京国立近代美術館)と変化し、3年ほど大展覧会への出品を見送るなど、新たな方向性を見極めようとしていた時期とし、代表作として「楊貴妃」(1922年)や「舞仕度」(1914年)などを展示する。

第3期は「円熟と深化」をテーマに、昭和に入り、「背景のモティーフなど余分なものをそぎ落とし、構図を整理して人物を大きく配した画面からは、人物の圧倒的な存在感」(東京国立近代美術館)が伝わってくる作品になり、色彩も清澄さを一層、増したとしており、代表作として「草紙洗小町」(1937年)、「砧」(1938年)、「母子」(1934年)、「序の舞」(1936年)などを展示する。

ウイキペディアなどによると、上村松園は1875年京都府京都市下京区(しもぎょうく)生まれ、1887年に京都府画学校(現京都市立芸術大学)に入学、1890年に第3回内国勧業博覧会に「四季美人図」を出品、1等褒状を受賞し、絵も来日中のイギリスのビクトリア女王(Alexandrina Victoria、1819-1901)の3男アーサー・コノート公(The Prince Arthur、Duke of Connaught and Strathearn、Arthur William Patrick Albert、1850-1942)が購入した。

1900年に第9回日本絵画協会・第4回日本美術院連合絵画共進会に「花ざかり」を出品、銀牌を受けた。1941年に帝国芸術院会員、1948年に文化勲章を受章、1949年に享年74歳で逝去した。

9月11日14時から日本芸術院会員、日本画家で、上村松園の孫にあたる上村淳之(うえむら・あつし)さんが「上村松園のもとめた世界」と題して講演する。

9月18日14時から美術史家の加藤類子(かとう・るいこ)さんが「上村松園と京都」と題して講演する。いずれもすでに締め切っている。

上村淳之さんは1933年京都府生まれ、1959年に京都市立美術大学(現京都市立芸術大学)専攻科を修了、1984年に京都市立芸術大学教授、1994年に松伯美術館館長、1997年に京都市立芸術大学美術学部長。

1999年から2004年まで京都市立芸術大学副学長、2002年に日本芸術院会員、2005年に京都市立学校歴史博物館館長、2005年に全日本学士会アカデミア賞を受賞、創画会理事長、2010年に平城京跡第1次大極殿内壁画を制作した。

加藤類子さんは1938年京都府京都市生まれ、1961年に同志社女子大学英文科を卒業、1963年に国立近代美術館京都分館学芸課に勤務、1991年に同館主任研究官、1998年4月に池坊短期大学教授、2004年に同短期大学を退職、京都造形芸術大学非常勤講師などを務めている。

開館時間は10時から17時(金曜日は20時)、休館日は月曜日。月曜日が休日の場合は翌日。料金は一般1300円、大学生900円、高校生400円、中学生以下は無料。(2010-09-07)

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