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丸善丸の内で梅田晴夫万年筆展、ビンテージ品の販売も
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【銀座新聞ニュース=2010年3月11日】丸善・丸の内本店(千代田区丸の内1-6-4、丸の内オアゾ内、03-5288-8881)は3月11日から3月15日まで4階文具売り場イベントスペースで梅田晴夫万年筆コレクション特別展示会を開催する。
フランス文学者で劇作家の梅田晴夫(うめだ・はるお、1920-1980)が生前に収集した万年筆約300本を、没後、遺族が慶応大学の「慶応義塾図書館」(港区三田2-15-45、03-5427-1654)に寄贈した品々のほぼすべてを一般公開する。
ウイキペディアによると、生前、フランス文学者、劇作家、小説家、随筆家として活躍した梅田晴夫は1930年に従姉(いとこ)からオノト社製の万年筆をもらったのをきっかけに万年筆の収集に熱中し、1978年には「プラチナ万年筆」(台東区東上野2-5-10)と共同で「プラチナ#3776」を発売、6カ月で15万本を売り上げたこともある。
また、1960年代末ごろから趣味関連の随筆家として「宝石と宝飾」など50冊を発表しているが、それらの書籍のいくつかには梅田が愛用の万年筆で署名もしている。さらに、1884年にウォーターマンが万年筆を発明してから100周年となる1984年までに「万年筆100年史」を執筆する計画を公表したが、1980年12月に肺がんで亡くなり、果たせなかった。
「万年筆」は1809年にイギリス人がペン軸にインクを貯蔵するペンを発明し、特許を取得したのが最初とされ、1883年にアメリカの保険外交員ルイス・エドソン・ウォーターマン(Lewis Edson Waterman、1837-1901)が、調書にインクの染みを作ってしまい契約を取り逃がしたことをきっかけとして、毛細管現象を応用したペン芯を発明したことが万年筆の基礎となった。
万年筆が日本に入ってきたのは1884年に横浜のバンダイン商会が輸入し、東京日本橋の丸善などで販売された。当時は「針先泉筆」と呼ばれており、「万年筆」と命名したのは、1884年に日本初の国産万年筆を模作した時計商の大野徳三郎(おおの・とくさぶろう)と言われている。戦前は日本の万年筆製造が盛んで、1940年には世界生産量の50%を日本で生産していたといわれている。
万年筆はペンとともに1960年代頃まで、手紙やはがき、公文書などを書くための筆記具として主流であったが、徐々にボールペンに取って代わられ、1970年代に公文書へのボールペンの使用が可能になり、また水性ボールペンが開発されたことにより、万年筆は事務用・実用筆記具としては利用されなくなっている。
梅田晴夫は1920年東京都新宿区生まれ、1926年に幼稚舎(小学校)に入学し、以降18年間大学院まで慶応義塾で教育を受け、1944年に慶応大学大学院文学部フランス文学科を修了し、中央公論出版部を経て慶応文化学院の講師を務め、1948年10月から講談社の文芸誌「群像」に妻をモデルにした長編小説「五月の花」の連載をはじめ(1950年に第2回水上滝太郎=みなかみ・たきたろう、1887-1940=賞を受賞)、1949年春に舞台劇脚本「風のない夜」を発表、6月にラジオドラマ脚本「結婚の前夜」がNHKラジオで放送された。
このころ、東宝の専属脚本家なども務め、昭和30年代にかけて数千本にのぼる脚本を執筆した。1960年に長男が誕生したのを機に劇作家としての活動をやめ、広告代理店の博報堂に入社、取締役に就任したが、1964年に博報堂を退社し、日本放送作家協会常務理事に就任した。
1965年以降、「万物収集家」を自称、「雑学の会」を主宰し、1970年以降は万年筆、時計、カメラなどの物の歴史に関する著述や海外文献の翻訳、パイプ、タバコ、ウイスキーなどのし好品や雑学に関する随筆集、実用書やゲーム関連書など、約3年間に30冊におよぶ著書を発表した。
1975年に自社所有の梅田ビルを拠点に「アンティック社」を設立し、西洋骨董情報誌「アンティック情報」を創刊、1979年に文化史研究、雑学収集の成果を集大成した著書「博物収集館」(全5巻、青土社)を出版した。1980年に共同執筆による文房具についての解説書「ステイショナリーと万年筆のはなし」(東京アド・バンク、1981年)のための原稿を書き上げた後、体調不良となり、12月21日に死去した。
丸善・丸の内本店では3月11日から3月15日まで万年筆をはじめとするビンテージ筆記具を集めた販売フェアを開く。オノト、ペリカン、モンブランなどの万年筆から、ボールペン、シャープペンまでの出品する。いずれも現品限りという筆記具だ。
開場時間は9時から21時(最終日は16時)まで。入場は無料。
注:「万年筆」の「万」は正しくは旧漢字です。(2010-03-11)
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