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日本橋亭でさん生、菊輔、円太郎3人会、死神など
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【銀座新聞ニュース=2010年3月5日】永谷商事(武蔵野市吉祥寺本町1-20-1、0422-21-1796)が運営する「お江戸日本橋亭」(中央区日本橋本町3-1-6、日本橋永谷ビル1 階、03-3245-1278)で3月7日13時から柳家さん生さん、古今亭菊輔さん、橘家円太郎さんによる「第19回円あって生で菊会」を開催する。
「円あって生で菊会」は柳家さん生(やなぎや・さんしょう)さん、古今亭菊輔(ここんてい・きくすけ)さん、橘家円太郎(たちばなや・えんたろう)さんの3人の「真打」が年に数回行っている落語の勉強会で、各人の「生」、「菊」、「円」の1文字を入れて、「なまできくかい」としゃれている。3月7日は2010年第1回目となる。
当日の演目は柳家さん生さんが「花見の仇討ち」、古今亭菊輔さんが「壷算(つぼざん)」、橘家円太郎さんが「死神」の予定だ。
「花見の仇討ち」は江戸中を驚かせるような花見をしたいと、江戸っ子4人の町人が話し合い、仇討ちという趣向で評判を取ろうとする噺だ。仇(かたき)の浪人1人に巡礼兄弟が仇討ち、それを止める役の六部を設定した。
筋は花見の山で人出の多い飛鳥山で昼頃に木下で仇が煙草を吸っているのを合図に、巡礼の2人が「親の敵ぃ」と叫び真剣でやり合う。そこに六部の仲裁が入り、酒肴が出て、回りの花見客が呆気にとられている内に、お開きとなり、これが趣向だと分かり、評判を取るという算段だ。
当日、それぞれが飛鳥山に向かう。仇役は朝早くから木の下で合図の煙草を吸いすぎてしまう。巡礼兄弟は真剣の仕込み杖で練習をしながら歩いていると、酔っぱらいの武士の頭に杖がぶつかり、無礼と脅され、仇を探していると言い訳すると、逆にその武士にそのときは助太刀しようと励まされてしまう。
止め役の六部はおじさんのところに三味線と太鼓を借りに寄ると、耳の遠いおじさんは誤解して酒宴になってしまい、酔いつぶれて寝入ってしまう。
仇討ちが飛鳥山に着くと仇役は待ちくたびれていたが、計画通り、仇と巡礼兄弟がどうにかセリフを並べ、「親の敵ぃ」と怒鳴ると花見客が集まり野次馬となる。しかし、止め役が来ないので、3人でこそこそと話し合っていると、さきほどの武士が助太刀と言って入ってくる。茶番の中に本気の武士が入り、3人がおたおたしていると、武士がスキだらけだからそこをねらえと助言する。ついに武士が刀を抜くと、3人は逃げ出す。
「壷算」はある男が一荷入り(約60L)の壷が壊れてしまい、二荷(にか)入りの壷(約120L)を買う噺だ。主人公の吉公が買い物上手の兄貴分に付き添いを頼み、2人で瀬戸物屋に行く。最初に一荷入りの壷を求め、3円50銭だったのを、瀬戸物屋の番頭をほめて50銭をまけてもらい、3円で買う。
いったん外に出るが、吉公がほしいのは二荷入りの壷というと、兄貴分が戻って、瀬戸物屋に二荷入りの値段を聞くと、一荷入りの2倍というので、兄貴分が6円でいいだろうという。番頭はそれでは1円もまけてしまうので困ると言い返すも、兄貴分がなんとか6円で話をつけ、勘定になる。
そこで、今買った一荷入りを引き取ってもらいたいというと番頭が3円というので、兄貴分はさきほど渡した3円と、この壷の引き取り代3円で合わせて6円になるので、二荷入りをもっていこうと言い出す。
番頭もそういう勘定になると納得するが、おかしいと気づいて、店を出た2人に追いつき、勘定のやりとりをはじめる、しかし、兄貴分からいわれて番頭が何度そろばんをしても6円になってしまう。泣き出しそうになった番頭が「ええぃ、この壷もっていけぇ」と言い出す。
ウイキペディアによると、「死神」はグリム童話の「死神の名付け親」から三遊亭円朝(さんゆうてい・えんちょう、1839-1900)が日本に輸入、翻案したとされている。金に縁がない主人公が「俺についてるのは貧乏神じゃなくて死神だ」と言うと、本物の死神が現れ、死神は「もし、死神が病人の枕元に座っていたらそいつは駄目。反対に足元に座っていたら助かるから、呪文を唱えて追い払え」と言い、医者になるようアドバイスを与えた。
主人公はある良家の娘の病を治したことで、医者として有名になったが、すぐに貧乏に逆戻りしてしまう。困っていると大店のご隠居の治療を頼まれ、行ってみると死神は枕元にいる。しかし、男は現金に目がくらみ、死神が居眠りしている間に布団を半回転させ、死神が足元に来たところで呪文を唱えてたたき出す。
大金をもらい、大喜びで家路を急ぐ男だが、途中で死神に捕まり、大量のロウソクが揺らめく洞くつへと案内され、ロウソクは人間の寿命と知らされる。自分のロウソクを聞くと、死神は消えそうなロウソクを指差し、「お前は金に目がくらみ、自分の寿命をご隠居に売り渡した」といわれる。ロウソクが消えると、その人は死ぬことから、パニックになった男は消えようとするロウソクに寿命を継ぎ足そうとする噺だ。
柳家さん生さんは1957年富山県富山市生まれ、1977年日本大学芸術学部を中退、柳家小満ん(やなぎや・こまん)さんに入門、前座名を「柳家小勇(やなぎや・こゆう)」と名乗り、1982年「二つ目」に昇進、1993年に「真打」に昇進、「柳家さん生」に改名した。
古今亭菊輔さんは1960年千葉県生まれ、 1979年に千葉県立成東(なるとう)高校を卒業し、古今亭円菊(ここんてい・えんぎく)さんに入門、前座名を「古今亭菊坊(ここんてい・きくぼう)」と名乗り、1983年に「二つ目」に昇進、「古今亭菊正(きくまさ)」と改名、1995年に「真打」に昇進し、「古今亭菊輔」に改名した。「教育問題」、「薬害エイズ」、「地球温暖化防止」などにかかわり続けており、講演なども行っている。
橘家円太郎さんは1962年福岡県生まれ、 1982年に春風亭小朝(しゅんぷうてい・こあさ)さんに入門、前座名を「あさり」と名乗り、1987年に「二つ目」に昇進、1997年に「真打」に昇進し、8代目を襲名した。にっかん飛切り落語会奨励賞、国立劇場花形演芸大賞、芸術祭賞新人賞、国立劇場金賞などを受賞している。
料金は2000円。
注:「橘家円太郎」の「円」は正しくは旧漢字です。(2010-03-05)
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