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銀座ニコンで鈴木龍一郎がダブリン展、「魂の漂流」完結
ニコン(千代田区丸の内3-2-3、富士ビル、03-3214-5311)が運営する銀座ニコンサロン(中央区銀座7-10-1、03-5537-1434)で2009年12月2日から12月15日まで鈴木龍一郎さんによる「リュリシーズ(RyUlysses)」を開催する。
写真家の鈴木龍一郎(すずき・りゅういちろう)さんが2004年から2009年4月まで足掛け6年間、アイルランドの首都、ダブリンにくり返し訪れ、撮影した記録をモノクロでパノラマの作品約60点を展示する。「リュリシーズ(RyUlysses)」は「ユリシーズ」に鈴木龍一郎さんの「りゅう」を重ねている。
鈴木龍一郎さんはアイルランドの作家ジェイムス・ジョイス(James Augustine Aloysius Joyce、1882-1941)の「ユリシーズ」(1922年)の影を追いながら、ダブリンの街をさまよった。サンディコーヴの海岸からリングズエンドを経てダブリン市街へ、オコンネル通りを中心に路地から路地へ、ホース岬からパワーズ・コートへと歩いた。
ダブリン市民の表情から壁に広がる落書きや飛ぶ鳥の影まで撮影し、「塔の前のソバカス少女」や「食事する山高帽男」、「刑務所の壁」、「夕闇のキングズタウン駅」、「SM館のある路地」、「テンプルバーの花嫁」、「海辺に立つ家出少年のポスター」など、パノラマカメラで「死と生のあわい」を記録した。
ウイキペディアによると、「ユリシーズ(Ulysses)」は1904年6月16日の1日にダブリンで起こった出来事をさまざまな文体で描写しており、構成はホメロス(Homeros、前8世紀)の叙事詩「オデュッセイア」のパロディになっている。英雄オデュッセウスはさえない中年男ブルームに、息子テレマコスは他人のスティーヴンに、貞淑な妻ペネロペイアは浮気妻モリーになっており、20年にわたる辛苦の旅を1日の出来事に置き換えている。
鈴木龍一郎さんは1942年東京都生まれ、早稲田大学政経学部を卒業、フリー写真家として活動し、1975年に「聖印度行」で第12回太陽賞を受賞、2008年に写真集「オデッセイ」で日本写真協会賞年度賞を受賞した。2009年11月25日に「リュリシーズ」(平凡社、3990円)が刊行され、平凡社では2007年の「オデッセイ」、2008年の「ドルック」とあわせて「魂の漂流三部作の完結編」としている。
開場時間は10時から19時(最終日は16時)、入場は無料。(2009-11-27)
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