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テアトルで美輪明宏の「双頭の鷲」

テアトルで美輪明宏の「双頭の鷲」

ル テアトル銀座(中央区銀座1-11-2、03-3535-5151)で2008年9月5日から9月28日まで美輪明宏さんらによる「双頭の鷲」を公演する。

「双頭の鷲」は、作家、詩人、画家、映画監督として活躍したフランスの前衛作家、ジャン・コクトー(Jean Cocteau、1889-1963)が「一幕は沈黙。二幕は饒舌。三幕は階段落ち」の芝居を依頼されたことから1946年に書き上げた戯曲で、自ら映画化もしている。

内容は、ヨーロッパでおよそ600年の間、栄えたオーストリア・ハプスブルグ家の最後の皇帝、フランツ・ヨゼフ(1830-1916)の王妃で、「最後の王妃」となったエリザベート・アマーリエ・オイゲニー(1837-1898)の運命を、実話を元にして描いた戯曲だ。

物語は、19世紀ヨーロッパに君臨する王家が舞台、王妃失脚暗殺を企む皇太后一派の陰謀がうずまいている。そこでまきおこる皇太后の情夫である警視総監フォエーン伯爵と王妃に純愛をささげる反政府詩人スタニスラスとの死闘、毒薬と剣によって炸裂する王妃と詩人、「無政府主義精神」を持つ王妃と「王党派精神を持つ無政府主義」の詩人の命がけの恋を描いている。

「双頭の鷲」は、美輪明宏(みわ・あきひろ)さんが主演、演出を手がけ、さまざまな俳優を代々起用し、再演を重ねていることでも知られ 、1997年に13年ぶりの「双頭の鷲」再演で「読売演劇大賞優秀賞」も受賞している。

今回は、2007年の公演の再演で、王妃の相手役、暗殺を目論み侵入した若き革命詩人スタニスラス役に木村彰吾(きむら・しょうご)さん、警視総監フォエーン伯爵役を長谷川初範(はせがわ・はつのり)さん、王妃の読書係エディット役に夏樹陽子(なつき・ようこ)さん、フェリックス公爵には1997年上演でも同役を演じた柄沢次郎(からさわ・じろう)さん、召使トニー役を総合格闘家の大山峻護(おおやま・しゅんご)さんが演じる。

ウイキペディアなどによると、美輪明宏さんは1935年長崎県生まれ、国立音楽大学付属高校に進学するも中退、1952年に銀座のシャンソン喫茶「銀巴里」と専属契約し、「丸山明宏」の名前で歌手デビュー、1957年にフランスのシャンソンを日本語で歌った「メケメケ」がヒットし、「シスターボーイ」として注目された。

その後、自ら作詞作曲して歌うが、周囲から理解されず、苦難の道を歩み、1964年の「ヨイトマケの唄」で人気が再燃した。1967年に寺山修司(てらやま・しゅうじ、1935-1983)の演劇実験室「天井桟敷」の旗揚げ公演「青森県のせむし男」、「毛皮のマリー」で主役を演じ、1968年に三島由紀夫(みしま・ゆきお、1925-1970)の戯曲「黒とかげ」に主演し、1971年に「美輪明宏」に改名、「女優引退宣言」をし、歌手活動に専念した。

1978年に「枯葉の寝床」で舞台活動を再開、1979年にエディット・ピアフ(1915-1963))の生涯を描いた自作自演の「愛の讃歌」に主演し、1980年の「メーテルリンクの青い鳥 チルチルミチルの冒険旅行」で夜の女王役を演じた。しかし、体調が悪化し、1985年に舞台から降り、1993年の「黒とかげ」で再び舞台に復活、1986年からはパルコ劇場でリサイタル(1998年から「音楽会」)を始め、1999年からは春に舞台、秋に「音楽会」を開催している。

木村彰吾さんは1979年熊本県生まれ、高校卒業後に上京し、アルバイト生活をしていた時の2001年に美輪明宏さんの舞台「毛皮のマリー」のオーディションに合格し、芸能界入りした。以降、2004年の「椿姫」、2007年の「双頭の鷲」など舞台を中心に活動し、美輪明宏さんと共に出演することも多い。

長谷川初範さんは1955年北海道生まれ、1971年にロータリークラブ交換留学生としてアメリカオレゴン州ニューポート高校に留学、レスリング選手として活躍し、芸術の分野でもニューポートコースト・アートフェスティバルの創作陶器部門で2位を受賞した。

帰国後、北海道紋別北高校を卒業、1975年に横浜放送映画専門学院(現・日本映画学校)演劇科に入学し、舞台「ええじゃないか」に出演、この舞台が今村賞を受賞し、二期生として卒業する。1978年に「飢餓海峡」デビュー、出演日以外はスタッフとしても働き、現場経験を積んだ。1980年に特撮テレビドラマ「ウルトラマン80」で初主演、1981年に東宝50周年記念映画「幻の湖」で映画デビューした。

1990年に「陰影礼賛」に主演し、インターナショナル ハイビジョンフェスティバルのグランプリを受賞、Vシネマ「静かなるドン」にも出演した。ドラマ出演も多く、映画、舞台、テレビのバラエティ番組などさまざまな分野で活躍している。

開演時間は曜日によって異なり、水、土、日、祝日が14時30分、月、木、金曜日が18時30分、火曜日と9月22日(月曜日)が休演。料金は全席指定で、S席が1万500円、A席が8000円、ボックス席が2人で2万円。(2008-08-30)

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